(教会で話しかけてくれた美しいシスター)
こんにちは!
『ヨーロッパの終末医療では、高齢者を寝たきりにさせない』
私は病院営業で医師や事務長さん、看護部長さんと日々お話をさせてもらっていましたが、何度かこの内容が出てきてとても気になっていました。
ある院長先生はヨーロッパで数年ターミナルケアを見てきたそうですが、ご家族が延命治療を望まないケースが多く、病院も延命の提案を話す事もほぼ無かったと言うのです。
実際にヨーロッパに住んでみて、病院ボランティア等に応募して内情を見てみたいと思うのですが、ボランティアも大盛況で半年待ち.....😅基本的にオランダ語が話せないと難しいとの事で断念しました。
そこで、ベルギー人やオランダ、ドイツ人ママに聞いてみると祖父母、曾祖母の看取り場所が病院では無い事がわかりました。
≪お看取り場所≫
◼訪問医療により在宅
◼施設
◼在宅で安楽死
さすがベルギー。高齢者の安楽死ももちろんあるのですね。
法が違うのでお看取り場所も違うのかも知れませんが、本人が延命を希望しない事と、もうひとつは
『家族が病院まかせにしない』
という現実もあるようです。
1日でも長く生きていてほしいと家族は願いますが、食べられなくなったらそれがその人の寿命と受け入れる人が多いようです。
カトリックが多いので、カトリックの考えに由来する部分が大きいとは感じますが、『尊厳をもって平安のうちに死ぬ権利』を本人が考えられなくとも、家族や病院、社会全体が考えているのかな?
とも感じました。
父方の大好きだった祖母は1年以上、経管栄養でした。1年以上何も食べられないなんて悲しく、御見舞いの度に生きていてくれて本当に嬉しいのですが、涙が止まりませんでした。
葬儀で住職さんが、生みの苦しみ、病気の苦しみ、老いの苦しみを全て立派に終えられました。とおっしゃっていたのが印象深いです。
他の土地に行くとまた違った見方をするのだと思います。
宗教の違いや、各国の制度、医療機関の人的余裕やケア体制の違いでも終末医療はガラッと変わるんだと感じました。