東京とヨーロッパ街歩き

TokyoとBelgiumでの日々の記憶。0歳の娘を連れてはじめてのヨーロッパ暮らし。北欧雑貨や北欧のスマートな暮らしが大好き。スタアラ空マイラー。

ベルギー ルーヴェンの愛されキャラ『フォンスケ』

f:id:ayano585817:20180401064656j:plain
こんにちは!

ベルギーと言えば小便小僧で有名なジュリアン君がブリュッセルにいます。
ブリュッセルの隣街、Leuven(ルーヴェン)にはこんな小さなフォンスケ君という不思議な銅像が街のシンボルとしています。



小さいながら街の中心に立ち、頭が半分切れてるし高く上げた手にはグラスを持ち、そこから頭の中に水が注がれています。
目も窪んで薄ら笑い、夜には下からのスポットライトで一際不気味に目立ちます.....。

娘は0歳の頃は理解できず一緒に写真を撮っていましたが、1歳台はずーっと怖い怖いと近寄りませんでした(笑)😁2歳になったら突然慣れたのか大丈夫になりました。

そんなフォンスケ君、この街にあるルーヴェン カトリック大学(KU Leuven)が設立550年を記念して街に寄贈したものです。

f:id:ayano585817:20180401125230j:plain
よく見ると本を片手に勉学に勤しむ学生です。
片方の手にはベルギーだからか、グラスから頭にビールをかけている!にしか見えないのですが、『知恵の水』を頭に注いでいるそうです。

でも世界一のビール会社もこの街にあるし、創った人は絶対ビールに連想させようとしてる~と考えてしまいます。実際にこのビール会社と大学は密接な関係にあるし😄

フォンスケ君の正式名称は『Fonse SAPIENTIAE
』ラテン語で『知恵の泉』です。

1975年に設立550年を記念しているので、銅像下にも1425年ー1975年と刻まれています。

今年は設立593年!!あと7年でちょうど設立600年です。600年には新しい銅像ができるかな?(笑)

設立600年とは本当にすごい!
約600年もの間、たくさんの学生が学んだかと思うとその歴史の重みを感じます。

中世では既に主要な大学の一つとして有名であったそうで、16世紀には人文主義者として著名なエラスムスが教壇に立っています。
エラスムスさんの銅像もお散歩途中で見つけました。
メルカトル図法のゲラルドゥス・メルカトルもここで学んだそうです。

エラスムスとメルカトル.....歴史の偉人たちが実際にこの地にいたんだ!と感慨深いです。

日本は国立大学では一番歴史のある東京大学が1877年に大学として設立されています。
設立141年ですね✨
日本の私大は1920年以降に設立された大学が多く、600年に比べるとどこも近年に開学されているように感じてしまいます。